木と漆喰にこだわる、大工と左官の職人プロジェクトチームです

2020年05月20日

墨付けってなにするの?

皆さんこんばんは、
尾崎の家新築工事で始まっている
「墨付け」と「刻み」工事

そもそも「墨付け」って何するのでしょう。
構造材と呼ばれる土台・柱・桁・梁などに使用する木材に
番付と加工する目印を付けていく事です。

20200518_090903.jpg

あらかじめ大きさを指定した材が納入された状態
まず、木には背と腹 元と末があるので
適材適所に配置するため、
一本一本の木を大工が見て決めます。

20200520_103913.jpg

配置が決まったら、「番付」をしていきます。
(下の写真を参照)
碁盤の目をのように
縦(Y)軸は数字 横(X)軸はいろはと図面に番号を打ち
(地方によっては逆になることも)
「いの一」「ろの二」という具合に
木材にその場所を書いていきます。
数字やいろはの間に材がある場合は
「はの2二又三」
は通り2〜3の間ですよという表記になります。

20200520_222053.jpg

この時、材に書く字の向きは、玄関側(正面)から見た時に
読めるように向きをそろえて墨付けします。
写真のように縦書き横書きと字の向きが違うのはそのためです。

20190720_100541.jpg20190720_100621.jpg

熟練の大工になると、材に掛かれた字を見ると
家の大きさはもちろん、その材の場所や左右も直感的把握できるのです。
上の写真は手伝いに行った、途方もなく大きな現場のもの
大工が見ると驚愕します💦

20180320_120026.jpg

刻みができてくると、屋根を支える柱(小屋束)だけでも
こんなにたくさん、「番付」がないと
どこの部材かわからなくなってしまいますね💦


「番付」が終わると図板に沿って、
20200520_103920.jpg
材の上下左右と小口2面に加工の目印を付けていきます。
 柱のほぞ穴  
 側面に小梁が掛かる 仕口(メス)の加工
 ボルトが入る穴の高さ
 ボルトが交差するところは、それぞれの高さを変えた印を
 小口は桁に掛かるので仕口(オス)の加工
 土壁なら貫穴や間渡し竹の穴の印
 間柱の欠き込み
 仕口や継手の形状を墨付けしていきます。
まだまだありますが・・・
1軒の家を建てるにあたり、
墨を付ける面は数千に及びます。
平面的にも立体的ににも整合性がとれていないと
家が建たなくなるので、とっても気の使う作業となります。

20180316_111855.jpg

墨付けの時に使う道具の一つとして
「尺杖」と呼ばれる木の棒があります。
乾燥した木に寸法を書き込んで長さを測るのに使います。
目盛りをシンプルにして間違いにくくするのと
道具ごとに微妙な誤差があったりするので
共通の物差しを使うことで、誤差をなくします。
20200509_171540.jpg

どうでしょうか?
墨付けの初歩的なお話でしたが、
専門用語が多くてわかりにくいかもしれませんね💦
まだまだ奥の深い「墨付け」
又の機会にもう少し書きたいと思います。






posted by ueda at 23:20| Comment(0) | 大工のしごと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする