木と漆喰にこだわる、大工と左官の職人プロジェクトチームです

2020年06月19日

追かけ大栓継ぎ

皆さんこんばんは

現在尾崎の家新築工事の手刻みが作業場で行われています。
ですので、今日は大工にまつわるお話
木と木を繋ぐ方法をご紹介します。

木材を繋ぐには大きく分けて2種類あります

@『継手』材を同一方向に繋ぐこと
A『仕口』材と材を90度に繋ぐこと

出来れば一本の木の方が強いのですが、
コストや運送問題などでなかなか厳しくなってきています。
どうしても継手を作る必要があるときは出来るだけその数を減らし、
強度の強い継ぎ手を選定することで家の強度を上げたいと考えます

今回はその『継手』の一つ

追かけ大栓継ぎについてお話しようと思います。
下記 「木造の継手と仕口」という本から抜粋

105009938_1118740718520633_3423567302017059394_n.jpg104147462_267500071128441_2434710471073593451_n.jpg
写真のように上から滑らせるようにはめ込みます、
この時、どちらの材もくっつきあう方向に力が掛かり
強固な継ぎ手となります。
さらに横から締めるように込栓を打ち込み完成です。
土台・桁。梁などに用いられます

一方
プレカットでは腰掛け鎌継ぎと呼ばれる継ぎ手が一般的です。
どんなに大きな材を使っても、この継手オンリーなのです。
そこはかなりの疑問を感じています、
金物で固めるのでオーケーという考えなんだと思いますが
DSC_5056.JPG

単純に腰かけ鎌継ぎと追かけ大栓継ぎとを比べると
約1.7倍くらいの強度が追かけ大栓継ぎにはあると言われています。

材の高さ全体を使う継手なので、大きな部材でもがっちりと組めます。
材が大きくなれば、サイズに合わせて継手の長さも変えています。

20200618_180943.jpg

現在加工中の「追かけ大栓継ぎ」

20200618_175535.jpg

墨付けの通りに加工します。
ノミや鉋、のこぎりなど、いろいろな道具が必要となります

20200618_175542-bd566.jpg

加工も大変になりますが、
強度が高い継ぎ手を使えるのも手刻みの良い所

住まいが長持ちするために、気持ちよく住めるように
出来ることはやっておきたいというのが、
大工の気質なのではないでしょうか。


posted by ueda at 21:23| Comment(0) | 大工のしごと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする