木と漆喰にこだわる、大工と左官の職人プロジェクトチームです

2009年05月30日

舞多聞の家 完成3

今回は水廻りと素材の表情を紹介します。

キッチンはクッチーナ製のオーダーキッチンです。
3.6mのキッチンの背面には
食器棚と作業台があります。
正面の引き戸の向こうは洗濯室
その向こうには物干し場があります。

DSC06917.jpg

浴室は正面壁に「さわら」の板貼と鏡
その他の壁は200角のタイル貼りです。
浴槽と洗い場はTOTOのハーフユニットを使っています。

洗面脱衣場は床が竹のフローリングで壁天井は「さわら」貼りです。
姫小松のカウンターに洗面台をのせています。

DSC06993.jpg

1Fトイレの手洗いです。
この陶器は淡路の洲本市にある
「うつわ 織」さんに焼いていただきました。

その後ろにはドイツ漆喰の磨き「タデラクト」を塗っています。
この漆喰は水をはじくため、
水はねの恐れのある高さまで塗っています。

カウンターは杉材に自然塗料を塗ってあります。

こんな小さな所に大工と左官と陶芸家の仕事が凝縮されています。

DSCN1601.jpg

前回の冒頭に書いた 玄関の大津磨きです。

最初は3色グラデーションにしようとしていました、
その場合この写真のように3色塗り分けてから
継ぎ目のところをぼかして仕上げていくのですが、

いざ塗ってみると
ぼかさずに仕上げても綺麗のではないかと
職人3人で相談・・・ 
外部の版築のような色の境目が
意外と面白いのでこのまま仕上げにしよう
ということになりました。

DSCN1595.jpg

玄関の飾り棚のさび壁です。

さび壁とは
鉄粉が混ざった材料で塗ります。
壁を乾かすのを遅らせることにより
壁の表情に錆を浮かせる技法です。

同じ材料で仕上げた
照明をつけたときに浮かび上がる鶴が8羽います。
この鶴は照明が消えているとほとんど気づきません。

DSC_0022.jpg

施主さんお気に入りの書斎の壁
中塗り土を少し分厚く塗り横筋を入れた仕上げになっています。

照明が付くと綺麗な凹凸が浮かび上がります。

DSC06879.jpg

この壁はこの家のベースとなる仕上げです
これも施主さんたっての希望で
漆喰に淡路の土を配合しパターンをつけて塗った壁です。

先ほどのタデラクトや大津磨きなどを引き立たす
大切な役割をしている壁です。

DSC06881.jpg

将来、薪ストーブが付く予定の土間
今はペット達の 涼み場? になっているそうです。

DSC06975.jpg

たたき風の洗い出しで仕上げています。
掻き落としの配合に少し濃い目の土と
現場の裏庭に落ちている小石をひらい集めて
パラパラと混ぜることでこんな表情になりました。

DSC06972.jpg

まだまだ、いろんな仕上げが
この家のいたるところにありますが

その一つ一つがうまく調和して

「木」と「土」と、そして「人」と「心」が一体になる

そんな家に仕上がったような感じがします。

今から何十年と住まわれて、
施主さんや設計士さんそして造り手の想いが
味となって出てくれば
また今とは違う表情がたくさん出てくることと思います。


この工事に関わった全ての方に

楽しく仕事をさせて頂くことができて
本当に感謝しております。

「ありがとうございました」

そして

「これからも宜しくお願いいたします。」




posted by ueda at 19:48| Comment(0) | 舞多聞の家 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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