木と漆喰にこだわる、大工と左官の職人プロジェクトチームです

2021年04月28日

DIYのお手伝い

16年前に竣工した住まい

こちらの住まい手さんの旦那さんは多趣味な方で
チェロの演奏・チェロの製作・音響関係・DIYと活動的

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自分の部屋を自分で増築したいと
KITハウスを購入
今回弊社は、そのお手伝いという事で
基礎工事と、既存住宅との繋ぎ部分の施工を
担当させて頂くことになりました。

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今年に入りKITが届き
かなりのハイペースで組み立てていってます。
結構大変な作業にもかかわらず、
奥様曰く「めっちゃ楽しそう(^▽^)」

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屋根工事のタイミングで、接続部分の施工に入りました。
既存の建物と増築の建物との違和感を少なく繋ぐ場所になるので
なんだかんだと、頭を使っています。
既存住宅はPAC工法なので、
そちらの機能を低下させないように両立して考えながら施工しています。

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一般の方が小屋を作ろう!って思うに至るプロセスも
本当にすごいと思いますし、尊敬します(^▽^)/
こうやってどんどん出来上がっていくのを見ると
なんかこちらも嬉しくなってきます

玄関わきから写真を撮ると、とってもいい雰囲気です。
ここで、さらに趣味に没頭できること間違いなしですね
posted by ueda at 20:51| Comment(0) | 大工のしごと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年04月22日

芯(しん)と面(つら) 「割り付け」

大工見習日記

タイトルにある 
「芯と面」
大工はこの二つをうまく使い寸法を測ります。
建築図面のほとんどは芯からの寸法となっています。
というのも木や柱には厚みや太さがあり
芯々で基準を決める方が間違いが少ないからです。

最初はこれを理解するのがなかなか難しい
見習大工の橋本君も頭から煙が出ていました(^_^;)

大工には「割り付け」という作業があります
下地を組む時、格子の割り付け、 屋根桟(たるき)、外壁下地
など至る所で出てきます。

例を基に考えてみましょう。
DIY好きの方は必見です(^▽^)/

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写真ー@は横から見た図です
板(長さ1800mm)の 両サイドに桟(30mm)を取り付けたもの
この間を3等分して桟と桟の隙間が均等になるように、
桟を2本取付けたいとします。 写真ーA

一般の人は桟と桟の間の寸法を測り3等分します。 写真―B

継に桟を配置するのですがここで悩みがでてきます。
付けた印の右と左どちらに桟を配置すればいいのだろう?? 写真―C

勘の良い人は 印と桟の中心を合わすと均等になるやろ!
と思うのですが、実はこれも間違い            写真―D

3等分した寸法をXとした時 
両サイド(@とB)の隙間は 
   X-15ミリ (桟の半分)
真ん中(A)の隙間は
   X-15ミリー15ミリ (桟の半分2本分=桟一本分)
となり、真ん中の隙間だけ狭くなってしまいます。      写真―E

何でやね〜ん( ̄▽ ̄;)となりますが


正解の考え方はこちら
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最初に測った桟の内々が間違いで

桟の芯と芯の距離を測るのが正解なのです         写真-F
先ほどの計算に当てはめると 
全て(@AB)の隙間が X-15-15  となり均等になります 写真―G

@桟の中心に印をつけ
A全長を測る(結構測りにくい)
B等分に割り付けして、印をつける
C取付ける桟の中心に印をつける
D印に合わせて取付ける

@やCの芯を計算する手数が増えてしまいます。
Cが数十本になると大変な作業になります( ̄▽ ̄;)

そこで大工ならどう測るかなんですが
イメージとしては
芯々の基準線を15mm寄せる感じで考えると
凄くシンプルになりませんか(^▽^)         写真―H

桟の側面を面(つら)と言います
左端の桟の左側の面から、右端の桟の左側の面を測り
3等分して印をつけ、付けた印に
取り付ける桟の左側の面を合わせると
綺麗に等分された割り付けができます。

@桟に引掛けて測る
A割り付けして印をつける
B印に合わせ桟の面を合わせる

の3工程で出来るわけです、

ただ、精度を要求される仕事の場合は
芯からの計算で行うのが基本です。

「割り付け」は大工にとっては常識なのですが
一般の方にとっては少し難しい内容かもしれませんね(^_^;)

デッキなどで隙間を空けて床板を取り付ける場合など
DIYのお役に立てばうれしいです。


ちなみに、数学得意な方は
全長を L
桟の厚み X
隙間を  Y

とすれば 今回の例の場合 L=4X+3Y と式ができますね
数値を代入すると 1800=4*30+3Y
         1800=120+3Y
         1800-120=3Y
         3Y=1680
         Y=560
と計算してもOKです(^▽^)/




posted by ueda at 22:25| Comment(0) | 大工のしごと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年04月12日

23年前の仕事

先日作ったベンチの色が
良い感じで落ち着いた色になってきてました。

ここからの色の変色を少し遅らすため
超撥水の塗料を塗りに行ってきました。

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塗装作業は、橋本君頑張って塗ってくれました。

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塗る前に水を掛けると、浸みこんでいきました。

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塗った後に水を掛けると、
こんな感じで水が玉になって撥水してくれてます
すごいですね(⌒∇⌒)
これで雨による変色は少し止まるかなと思います。



このお宅は約23年前、僕が見習い3年目くらいの頃に仕事をさせて頂いた
思い出深い現場で、久々に中に入り当時のことを思い出しました。

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圧巻なのは親方の仕事の綺麗さです。
23年経っても隅々の大工仕事が綺麗に納まっています。

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ここで長押の掛け方を習ったし
杉柾の削り物の難しさを体感しました。

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この和室は天井がMの形になっている、
とても珍しい仕上げ
僕が本で見つけた仕上げを、やってみたいと提案し
親方が採用してくれたのです、
親方は「こんなややこしいこと言いやがって」
と言いながらも、楽しそうに仕事をしているのが印象的で
丸太は親方が納めて、天井板を貼らせてもらい
すっごく嬉しかったのを覚えています。

見習の時にお世話になった現場に
今でも出入りさせて頂けるのは、本当にありがたいです(^▽^)/



posted by ueda at 23:05| Comment(0) | 大工のしごと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする