木と漆喰にこだわる、大工と左官の職人プロジェクトチームです

2010年04月10日

納の家

左官工事の続きです。

今回は施主さんがとても左官に興味深々で、
壁を塗る日を楽しみにしてくれていました。
「塗るのも楽しいですよ、塗ってみませんか」と提案したところ
ご夫婦共に「是非塗ってみたい」と
壁塗りに参加して頂くことになりました。


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飾り棚に凹レンズのような壁面が出来上がり。
左官の下地を塗ったところ

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タデラクト(ドイツ漆喰)を塗りつけ
円の縁をコテで丸く整えていきます。
形が整ったところで
施主さんに参加していただきました。
タデラクトは小さい磨き石で磨き艶を出していきます。
独特のムラが模様となり個性的な仕上がりになります。

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この面積だと仕上げるのに3〜4人必要で作業中はこんな感じです。
狭い壁に4人張り付いています。

施主さんも真剣に磨いてくれました。
自分が磨いた所が光ってくると感動していました。

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玄関収納のカウンターに花を生ければ、
花が引き立つように朱色のタデラクトにしました。

タデラクトが仕上がったあと
TV台の裏の壁を引き続き施主さんに仕上げてもらいました。

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コテの後ろ側に材料をつけ壁に塗っていくことで
四角い模様がついていきます。
施主さんも見本を見ながら
ああでもない、こうでもない、
と言いながら初めてコテを持ち作業していました。

この写真はたぶん 
「ここなんか変じゃない・・・?」って言ってます?? (^^;)

その間左官屋さんは
和室と続き間になる洋間の天井を塗っていました。
電気の光を当てながら コテ波を消していきます。
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和室のメインの壁は「丹波赤土」仕上げ
二つの部屋を一緒に使うときに違和感の少ないよう。
洋室も同じ「土」仕上げで「白土」を使用しました。

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和室の下地を塗ったところ

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丹波赤土を塗り 引きずりで仕上げました。
真ん中は間接照明のため木摺が見えています。

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間仕切りの建具にも「白土」を塗り完成、
奥の和室も仕上がっています。

左官工事も無事終わり、
壁塗りに参加した施主さんも大満足の様子でした。
どうもおつかれさまでした。

次回は竣工写真をお知らせします。










posted by ueda at 18:49| Comment(0) | 納(オサメ)の家 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年03月22日

納の家

納の家も残りあと少し、
工事も竣工に向けて大詰めに入ってきました。

内部の漆喰仕上工事が始まりました。

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まずは一番大きな2FのLDKから塗り始めました。
この部屋のテクスチャは黄土を少し混ぜた
薄い黄色(といってもほとんど白、曇りの日に見ると少し黄色見掛かって見えます)のウェーブ仕上げ

ウェーブ仕上げは、
表面がザラッとした仕上がりになるため、
表面積が増え調湿効果も上がります、
TVや音楽などの音も乱反射して良い音に聞こえるようです。
リビングなどにお勧めしています。

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1Fでは、施主さんと親方で
他の部屋の仕上げ壁を決めているところです、
施主さんの意向を聞きながら
実際に塗ったサンプルを見てもらい決めていきました。

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外では、色味を合わせながら材料の配合をしています。

糊は「つのまた」という海草を炊いて濾したものを使っています。
この糊を材料に沢山混ぜてあげると、よく眠れるそうです。

バケツがたくさん置いてありますが、
一つの壁を仕上げるのに2種類の材料を使っているからです。

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一人〜二人で下地の材料を塗りつけ、
その後ろから追いかけて仕上げの材料を一人〜二人で塗りつけます。
水引を見て最後に一人がテクスチャを付けて行くという流れ作業で
この漆喰の壁は仕上がっていきます。
職人さんのチームワークはとても大事です。

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塗り付けが終わった人は電気をもって
パターンを付けている壁を照らしてあげます。
こうすることで、模様が浮きあがりムラや抜けがないかを
確認しながらランダムに仕上げていきます。


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施主さんも漆喰工事を楽しみにしてくれていて、
仕上がっていく様を目を輝かせながら見てくれていました。

次回も漆喰工事の続編をお知らせします。




posted by ueda at 09:26| Comment(0) | 納(オサメ)の家 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年02月20日

納の家 左官工事

18日・19日に納の家の外壁を仕上げました。
今回の掻き落しの色は「白」ですが
淡路の山砂でほんの少し黄色味が掛かっています。
それと多目に石の粒を見せるような仕上げになっています。

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右側のグレーの壁は仕上がっています。
左側の白い部分は上塗りの下地です。

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材料の練り場です。
縁の下の力持ち、東谷くん
職人4人分の材料を一人で練ります。
硬さや粘さもちろん色味もそろえながら練っていきます
結構大変で重要な仕事です。
材料によっては、
仕上がりはもちろん作業能率にも影響するからです。

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残りの面積を仕上げるのには人数が足りないので
加古川から唐木左官さんが応援に駆けつけてくれました。
当日は自分も材料運びを手伝いました。

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上塗りを塗りつけています。
掻き落しても下地が見えないよう、
分厚く材料を付けていきます。

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下で塗っている親方からいつもの調子で
「池上さんはどこ行ったんで〜、遊んでないか〜」(笑)
いえいえ、一生懸命塗っています。
 でもこの写真なんか、かっこいいですね。

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塗りつけも終わり、少し水が引いた所で 荒掻きしています。

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左側が、掻き落した面
右側は、掻き落とす前

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両方掻き落したところ、
表情の違いが良くわかります。
黒い石の粒がいい具合に出ています。
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夕日が当たると・・・


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最後に塗った面がなかなか乾かずに
2日連続で残業・・・
掻き始めるのが20時半ぐらい

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掻き落しに限らず左官仕事は「水引」が命
乾かないから明日しよう、というわけにはいきません
明日になればカチコチになってしまいます。
塗ってしまえば、仕上げまで一気にやらなくてはなりません。

材料を塗りつけて乾く時間を下地材などで調整しながら
施工していきますが、
気温や湿度・風・壁面の方位などいろんな要素が
絡んできます。
特に冬場は作業が夜になることも多いです。

22時ぐらいまで掛かりましたが無事完成しました。
皆さんおつかれさまでした。

施主さんも寒い中、駆けつけてくれて興味津々で見ていました。
ありがとうございます。

足場が取れるのが楽しみです。










posted by ueda at 10:22| Comment(0) | 納(オサメ)の家 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする