朝一は雨の予報でしたが、
雨は降らず良い天気になりました。

今回の構造材は米松を使用しています。
最長13mの長さの桁を4本使用しています。

通常プレカット等では6m材を基本に継手をとっていきます。
長い所では1辺3本継なんかも見掛ける事があります。

継手をなしにして1本物を使うという事は
材木の単価も4m材と比べると2〜3倍に上がりますし、
輸送条件や現場搬入のことも考えなければなりません。
状況によっては継手を作る場合も出てきます。

左官の「たいら兄さん」頑張って掛け矢を振り回しています。

青山&池上コンビです、息も合ってかっこいいです。

梁・桁部分が組み上がってきました。
ここまで来ると足元も良くなってくるので歩きやすいです。

今回初の棟梁 岡部くん(大工歴4年目)
初めての墨付けという大役を頑張ってやってくれました。
棟上前日は最後まで組めるかどうか心配で眠れなかったみたいです。
どうしても、手作業で墨を付け刻んで行くので
間違いや思い違いなどが出てきます。
材の長い間違いはすぐ直せるのですが
短い場合は材を交換しないといけないので替えがありません
建てるまでに仮組みするわけにもいかず、
ぶっつけ本番となりますので
ベテランの棟梁でも棟上の当日は
最後まで組めるかどうか緊張します。

最後の棟を納めるのに棟梁自ら上がってきて納めたところ
やっぱり自分で墨をつけてやった仕事が
うまく棟まで納まって形になっていくと
言葉では言い表せないほどのうれしさが込み上げてきます
反面ほっとする部分も多くて当日の緊張とで
疲れもドッと押し寄せてきます。

工事はまだまだこれからが始まりなので
気持ちを切り替えて頑張って行きたいです。
これで墨付けの出来る職人がまた一人増えました。
まだまだ課題は沢山ありますが、
この経験を活かしてさらに伸びて行ってくれると思います。